病院の窓から

毎日リハビリで病院の10階の廊下を酸素を引きながら散歩している。その途中休憩所で休むのが定例だ。私は1番窓越しに座り大宮のビル群を覗き込む。手前には埼京線の通勤電車が走り、並行に走っている線路にはどこ行きかわからない新幹線が往復している。鉄道オタクなら新幹線の顔や化粧を見てすぐにどこ行きか分かるのだろうけど。そして天気が良ければビル群の奥には山が見える。筑波山だろうか。

台風も過ぎこのところ秋空だ。と、言っても私が入院したのが9月半ばでまだ残暑もあり秋はほど遠かった。そのまま入院したので今の私には秋は無縁で病院の中は何も季節感はない。

窓の外を見ていると、また台風が近づいているせいか低い雲が窓の右から左へ流れていく。雲を見ていると期待や不安がさえぎっていく。そんな中でも丸帯びた雲が流れてくると、笑みを浮かべて「よし」ってガッツポーズをして、お腹一杯食べてる自分を想像してみたり、その反面ウンチような細長い雲が流れてくると心が折れて食欲が無くなってくるような感じがしたり…。

まぁこんな事考えてもしょうがねえか。なんだかんだで30分過ぎたので部屋に戻るわ。