9/23看護師物語

日栄養士さんにリクエストして、今朝の朝食からパン食になった。パンも1枚食べカボチャスープも飲み切った。

今日の看護師の担当はどことなく冷やかな感じだ。親切心や優しさを求めているのではないが頼みにくい。一言二言の優しい言葉をかけてもらうだけでこちらも安心できる。案の定点滴が終わる頃点滴が漏れてきた。呼ぶと「あぁもう終わりだから大丈夫」と言うだけで謝りもしない。まして着ている物もベットも濡れているのに拭かずにさっさと帰ってしまった。

その逆で入院した翌日の担当看護師さんは名札を見せながら「〇〇ともうします。今年の新人で〜す。よろしくお願いしま〜す」って初々しく話しやすい子で私も出身を聞いてみた。新潟の上越市で今年上京したとのこと。手元の机に持ってくる物や室温など色々気遣ってくれた。その後また別な時間に来た時、私は梨を食べていた。「あっ、それなしですね、私の名前には梨がつくんですよ」と言って名札をじっくり見せてくれた。「〇〇梨花」と書いてあった。それを私は「りんか」と読んで当てた。それからは私も「りんかちゃん」で呼んだ。

笑ってしまうのが、また別な日にその子が担当看護師でやってきたのだが、どうも様子がおかしい。いつもの会話と違い硬さがある。すぐにその理由がわかった。その直後ベテランのおばさん風の先輩看護師さんが入ってきて、その日は新人の指導で一緒に行動していたらしい。私も気安く「りんかちゃん」なんて呼べない。私が薬の事を聞くとタジタジになって答えられなく、先輩看護師さんが、りんかちゃんの顔をギョロとした眼で覗き込んだあと私に説明してくれた。りんかちゃんに悪いことをしてしまった。夕方担当が終わると挨拶に来てくれた。もう先輩看護師さんもついていない。今日は大変だったねと労うと、眉を細めて首を縦に振っていた。どことなく疲れた感じに見えたが元気な声で「これで担当代わります」と言って出て行った。りんかちゃん頑張れ!

私もエールを送っているからね。