蝉の声

夏になるとあちこちの木々から蝉の声が聴こえてくる。猛暑のなかこの蝉の声を聴くと余計に暑く感じイライラする事さえあった。しかし、今年は蝉も例年より少ない感じで蝉の声もか細く聴こえてくる。私は体調があまり良くなくソファーに座って伏せって何をするわけでもなく、ぼけ〜っとしいることが多い。そんな中、遠くから蝉の声が聴こえてきて、なんか懐かしさが耳に伝わって幼少期を思い出してくるようで心地よかった。体調を崩していてこんな自然の音を欲していたのかもしれない。

8月も終盤になると「ツクツクボウシ」という蝉の声が聴こえてくる。これは皆が知っている通り、「オーシンツクツク……」という鳴き声を10数回繰返した後、皆にはどう聴こえるかわからないが、「ツクイーヨ、ツクイーヨ、ツクイーヨ」の鳴き声で締めくくる。今まで何げに聴いていたけど、じっくり聴いてみると実に見事なものだ。音楽の知識はないが、ストーリーのある歌になっていて、最後の3小節でしめくくる。演歌でいうと今までの生い立ちを歌った後、最後3小節でこれが自分だ、これからも頑張るぞって盛り上げて歌い終わる。

ちょっと力いれすぎで盛りすぎちゃったかな。でも、自然を見直さないとね。